研究課題/領域番号 |
18K16557
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
新堂 晃大 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60422820)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 白質 / ペントラキシン3 / 血液脳関門 / グリア / 血管新生 / Pentraxin 3 / Astrocyte / Stroke / White matter / pentraxin 3 / astrocyte / neural stem cell / endothelial cell / glia / oligodendrocyte / 脳卒中 / 炎症 |
研究成果の概要 |
炎症性タンパク質であるペントラキシン3(PTX3)は、脳梗塞急性期に脳血管内皮細胞における密着結合の強化に働くこと、またその一方で脳梗塞亜急性期では血管新生の抑制に働くことが報告されている。今回、PTX3が神経幹細胞やオリゴデンドロサイト前駆細胞の増殖と分化を抑制する働きを有する可能性に着目し、それぞれ神経幹細胞の増殖を抑制すること、神経幹細胞から神経細胞への分化を抑制することを見出した。さらにオリゴデンドロサイト前駆細胞の増殖とオリゴデンドロサイトへの分化を抑制する可能性が示され、新たな治療ターゲットとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虚血性脳卒中の新たな治療法開発は高齢化社会を迎えている本邦において重要なテーマである。ペントラキシン3は血管内皮由来の炎症性タンパク質として知られるが、同時に血液脳関門保護、一方で血管新生の抑制に働くことが示され、オリゴデンドロサイト前駆細胞の分化抑制といった効果の存在が示唆された。現在血栓回収療法などにより脳血管障害の予後改善が得られているが、追加治療の存在によりさらなる治療成績の向上につながる可能性がある。
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