研究課題/領域番号 |
18K16622
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河井 利之 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80806828)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | bone defect / angiogenesis / vascularization / polycaprolactone / BMP2 / 多孔体 / 骨新生 / 血管新生 / 骨欠損 / 三次元印刷 / 人工骨 |
研究成果の概要 |
人工物内部で組織再生が起こるには、インプラント深部までホスト細胞が進入して生存する必要があり、インプラント全体を栄養する微小血行路の再生が必要となる。今回ラットの大腿骨に8mmの欠損を作成し、三次元微細造形技術で作成した多孔体にBMP-2を添付し、大腿動静脈の分枝Superficial epigastric artery+veinをトンネル内に挿入し骨形成・血管新生が促進されることを確認した。今回の研究から、3次元微細造形技術を用い血管束挿入を併用することで巨大骨欠損の再建の可能性が示された。今後は血管部分も人工材料で作成した人工血管付人工骨による再建が目標となる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨欠損に対し、近年自身の骨の移植を行わず組織工学的手法により、細胞・足場・成長因子などを組み合わせて硬組織再生を行う方法が有望視されている。人工物内部で組織再生が起こるには、インプラント深部まで自身の細胞が進入して生存する必要があるが、細胞は栄養の供給源から数百マイクロメートル以上離れてしまうと生存することができない。そのためインプラント全体を栄養する微小血行路の再生が必要となる。我々は近年著しい進歩を遂げている微小造形の技術を利用してインプラント内に三次元微小血管ネットワークの誘導をおこなった。この技術によりこれまで不可能であった巨大骨欠損部の再建が可能となる。
|