研究課題/領域番号 |
18K16641
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所) |
研究代表者 |
由井 理洋 医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所), 研究所, 主任研究員 (20547757)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 骨肉腫 / 転移 / 線維化抑制剤 / 肺転移 / 線維化抑制薬 / 肺線維化 / 線維化 |
研究成果の概要 |
骨肉腫は若年層で最多の骨腫瘍である。本研究では、有効な治療法のない骨肉腫肺転移に対して肺線維化抑制が有用かを検証した。臨床サンプルとマウス骨肉腫肺転移モデルで、骨肉腫の肺転移に伴い肺線維芽細胞が活性化し、肺線維化が進行することを確認した。軟らかい環境で骨肉腫細胞の増殖は線維量に依存した。線維化抑制剤であるピルフェニドン、ニンテダニブいずれも、マウス骨肉腫肺転移モデルにおいて有意に肺転移を抑制した。乳がんなどで線維化抑制剤は転移抑制効果が否定されているが、軟らかい環境への適応性が異なる骨肉腫のような腫瘍では線維化抑制剤が肺転移抑制に有用である可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨肉腫の予後は、肺転移に対して有効な治療法が開発されずに30年間大きな改善がない。様々な分子標的薬が試みられてきたが、肺転移抑制に有用性を示すものは見つかっていない。本研究は、腫瘍外環境の一要因である腫瘍周囲の線維化を治療標的とすることで、骨肉腫の肺転移を抑制できる可能性を示したものである。肺線維化抑制は、骨肉腫の新規治療戦略として今後臨床応用につながる可能性がある。
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