研究課題/領域番号 |
18K16646
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
齋藤 龍佑 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80815770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 骨形成 / 骨形成促進 / スカフォールド / 骨再生 |
研究成果の概要 |
生体での炎症反応はバイオマテリアル使用での骨形成への寄与するがその機序は不明である。本研究ではヌードマウスと野生型マウスの異所性骨形成を比較した。組換えヒトBMP6を負荷したリン酸カルシウム足場(CopiO)は、ヌードマウスでで骨形成を認めたが、野生型では骨形成能を欠いた。野生型でTNF-α遮断抗体を注射したが、骨形成はなかった。骨膜前駆細胞にて骨形成がやや回復した。骨形成の抑制は、宿主細胞の高密度の細胞浸潤、Tリンパ球と関連していた。カルシウムとrhBMP6を負荷した1型コラーゲンゲルの野生型への投与では、CD3 +細胞の上昇を認め、炎症誘発性M1細胞が増加していたが、骨の形成を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バイオマテリアルの骨形成に対し、生体でおきる宿主の炎症反応が強く寄与することが示唆されきていたが、その詳しい機序は不明であった。組換えヒトBMP6を負荷したリン酸カルシウム足場(CopiO)は、ヌードマウスでで骨形成を認めたが、野生型では骨形成能を欠いた。カルシウムとrhBMP6を負荷した1型コラーゲンゲルの検討と合わせ、カルシウム結晶のサイズの違いとCa放出動態の違いにより、足場間に骨形成能の違いが生まれる可能性を示唆した。バイオマテリアルにおよる骨形成における炎症と免疫調節の役割を示し、免疫能力のある微小環境における効率的な骨形成のための新しい足場特性に必要な要件を提供します。
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