研究課題/領域番号 |
18K16648
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
庄司 寛和 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60783347)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 脊髄前角細胞 / モノアミン / ノルアドレナリン / 脊髄損傷 / 電気生理 / パッチクランプ / 神経科学 / 整形外科 |
研究成果の概要 |
脊髄前角細胞に対するノルアドレナリン(NA)の作用機序を電気生理学的実験により調査した。NAは興奮性、抑制性ともにシナプス伝達を促進したが、静止膜電位の結果からNAは総合的に興奮性に働くことを確認した。NAによるシナプス伝達の促進がテトロドトキシンにより抑制されたことから、シナプス前終末への直接作用はなく、神経回路網を形成する介在ニューロンを介して生じたといえる。また、アゴニストとアンタゴニスト投与の結果より、NAによる興奮性の変化はα1およびβ受容体を介した作用であった。NAを用いた脊髄運動神経回路網の活性化において基礎的かつ新規の知見が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄前角細胞に対しノルアドレナリンは、α1およびβ受容体を介し神経回路網を活性化することで、興奮性に作用することが明らかとなった。これら結果は脊髄損傷回復期に重要な運動神経の神経回路網の活性化において、モノアミンの1つであるノルアドレナリンを介した方策において重要な知見である。過去に筋攣縮との関連を示したα受容体作用の報告はあるもののβ受容体作用に関する報告はなく、β受容体を介した適度な神経回路網活性化の可能性を示した。
|