研究課題/領域番号 |
18K16655
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石塚 真哉 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40813316)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ヒアルロン酸 / HAS2 / 変形性膝関節症 / 4-MU / Osteoarthritis / Hyaluronan / HAS2 |
研究成果の概要 |
動物を用いた実験として研究計画にあったDMM OAモデルマウス(変形性膝関節症を発症するマウス)の作成を行い、OA変化が生じていることの確認を行うため、DMM OAモデルマウスを作成後、膝関節のサフラニンO染色でプロテオグリカンの喪失が生じていることを確認した。また同組織における免疫組織化学染色を行いMMP-3、-13の発現解析により各種分解酵素のタンパクの発現上昇、局在を確認した。 上記の作成したDMM OAモデルマウスを用いて、ヒアルロン酸合成阻害剤である4-Methylumbelliferone, 4-MUをマウス膝関節内に投与し、上述した各種OA変化が抑制されることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症(膝OA)に対する保存的治療にひとつとして広く行われているヒアルロン酸の関節内投与は頻回の注射の痛み、また感染の危険性などのマイナスな面もある。我々は細胞を用いた実験で後顆が確認されているヒアルロン酸合成酵素の関節内組織、細胞への遺伝子導入による新たな膝OAに対する治療を目指しており、今回の研究成果では膝OAモデルマウスの作成の確立、薬剤の関節内投与による効果の確認、ヒアルロン酸阻害による抗炎症効果までを動物実験で示すことができた。今回の成果をもとにウイルスベクターによる遺伝子導入とそれによる膝OAの進行抑制効果を今後の研究につなげていく予定である。
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