研究課題/領域番号 |
18K16656
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北里大学 (2022) 名古屋大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
岡部 由香 (塚越由香) 北里大学, 理学部, 助教 (20468383)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨形成促進 / 間葉系幹細胞 / RUNX2 / ランソプラゾール / 人工骨 / 骨形成 / 骨髄由来間葉系幹細胞 / 頭蓋骨欠損モデル / 骨再生 |
研究成果の概要 |
本研究は、水溶性ランソプラゾールに培養骨髄細胞と人工骨を組み合わせて新規骨再生製剤開発の基礎研究を行うことを目的とした。 市販のヒト間葉系幹細胞または患者由来の骨髄培養細胞に水溶性ランソプラゾールを1日間投与することで、骨芽細胞の分化とマトリックスのカルシウム沈着が促進された。コラゲンスポンジに培養骨髄細胞を播種し、水溶性ランソプラゾールとともにマウス頭蓋骨欠損モデルに埋植氏し、骨形成量を測定した。その結果、薬剤非添加群と比べ2倍程度骨形成量が増加した。骨基質に水溶性ランソプラゾールと培養骨髄細胞とを組み合わせることにより、骨折や骨欠損の修復に応用可能であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、すでに安全性が担保された既存薬によって現在の人工骨の欠点を補い、自家骨と同質な医療材料の創出を目指す研究である。既存役の適応外効能を見出し臨床応用につなげる創薬手法はドラッグリポジショニングと呼ばれ、副作用等のデータがそろっているため臨床応用までの時間と費用を大幅に短縮できる。 さらに歯科口腔外科領域でも、インプラントや口蓋裂の治療において歯槽骨の再生は必要不可欠である。したがって本研究の成果は、整形外科だけでなく歯科口腔外科領域にも応用可能であると考えらる。
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