研究課題/領域番号 |
18K16666
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
岩崎 達也 大分大学, 医学部, 助教 (30769427)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨肉腫 / 液性因子 / ケモカイン / 間葉系幹細胞 |
研究成果の概要 |
骨肉腫は原発性骨腫瘍の中で最も発生頻度が高い疾患である。化学療法の進歩により生存率は改善したが、未だ遠隔転移を生じ予後不良となる症例も存在する。腫瘍細胞の悪性形質には、腫瘍細胞自身の増殖能・転移能が関与するのみならず、腫瘍細胞周囲に存在する正常細胞との相互作用が重要であることが、近年明らかとなってきた。特に遠隔転移に関しては、細胞同士の直接接触がなくても作用する液性因子の存在が重要であると考えられる。本研究の目的は、骨肉腫の遠隔転移成立における、腫瘍微小環境内および遠隔転移部での液性因子の関与とその意義を解明することである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去30年にわたり骨肉腫に対する新薬は登場しておらず、現在の標準治療に用いられている抗癌剤は1970年代に開発された薬剤である。既存の抗癌剤の組み合わせや投与タイミングの改変、薬剤追加による治療成績の向上はもはや限界に達している。正常細胞と腫瘍細胞間のケモカインを介した相互作用に、どのような遺伝子が関与し、周辺環境を腫瘍細胞の生存や転移に有利な状態に変化させるか、が明らかになると考えられ、本研究の意義は極めて大きい。そのメカニズムを明らかにすることで、従来の化学療法とは全く異なる新しい治療法の開発に繋がる可能性があると考えている。
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