研究課題/領域番号 |
18K16668
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2019-2021) 札幌医科大学 (2018) |
研究代表者 |
齋藤 貴子 (千見寺貴子 / 千見寺) 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (40452982)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 手根管症候群 / 細胞老化 / 滑膜下結合組織 / 線維化 / 滑膜 / ドラッグリポジショニング |
研究成果の概要 |
手根管症候群(CTS)は絞扼性神経障害の中で最も頻度が高く、新たな治療法の開発が期待されている。本研究では、CTS滑膜病変における細胞老化の関連性を検討した。CTS患者滑膜で、PDGFRa+細胞が細胞老化関連因子とマクロファージチェックポイント両方の発現上昇を認めた。PDGFRa+老化細胞は、マクロファージの貪食作用から回避すると同時に、隣接する線維芽細胞の増殖を促進した。細胞老化した線維芽細胞をウサギモデルの手根管に移植すると、滑膜組織で線維化関連遺伝子の上昇を認めた。最後に、老化細胞除去薬の有効性をin vitroで検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CTSは中高年の10人に1人が発症するとされるものの、その原因は未だ明らかでなく、有効な治療は外科介入に限られている。本研究によりCTS患者に対する新たな内科的治療法が明確になれば、世界中の患者に迅速に届けられる、低侵襲で安価かつ安全な治療法となり、学術的および社会的意義は大きい。
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