研究課題/領域番号 |
18K16685
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山田 康隆 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (30814595)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 前立腺癌 / 前立腺肥大症 / マイクロRNA / 去勢抵抗性前立腺癌 / エクソソーム / 治療抵抗性 / microRNA |
研究成果の概要 |
我々は前立腺癌臨床検体から作成したマイクロRNA発現プロファイルの中から、癌組織で発現低下の認めるmiR-455に着目し、機能解析結果から癌抑制型マイクロRNAである事を証明した。制御する遺伝子群の中で前立腺癌患者予後と有意な相関を示したPIR(member of the cupin superfamily)に着目した。PIRはホルモン感受性前立腺癌・去勢抵抗性前立腺癌において過剰発現しており、siRNA及びinihibitor(bisamide)により癌細胞の遊走能・浸潤能を顕著に抑制した。これら結果からPIRは進行前立腺癌における新規バイオマーカー及び治療標的となる事が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究期間中に我々は、新規癌抑制型マイクロRNAを起点とした機能性RNA分子ネットワーク解析を行い、治療抵抗性前立腺癌における新規治療標的分子を探索した。これまでの治療抵抗性前立腺癌における治療の中心として、アンドロゲン受容体を標的としたより強力な抗アンドロゲン剤であったが、本研究結果から得られた候補分子は既存の治療とは異なる経路を標的とするものであり、新たな治療戦略としての可能性を示したといえる。ホルモン依存性の癌である前立腺癌において、アンドロゲン非依存性に増殖能を獲得した治療抵抗性前立腺癌に対する新規治療法の開発は、罹患数の増加が顕著な前立腺癌治療において非常に意義の大きいものである。
|