研究課題/領域番号 |
18K16688
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
品川 友親 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (00610453)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖鎖発現 / 微小乳頭型膀胱癌 / 腎癌 / 癌免疫療法 / 糖鎖発現解析 / 膀胱癌 |
研究成果の概要 |
本研究では微小乳頭型膀胱癌、腎癌の標本を用いて、糖鎖抗原であるシアリルルイスx(sLeX)、シアリルルイスa(sLeA)の発現解析および細胞接着因子に着目した機能解析を行った。微小乳頭型膀胱癌での検討は症例蓄積に難渋し、主に腎癌での検討を行った。手術標本での検討では腎癌の細胞膜上にsLeXとsLeAの発現を認めた。またsLeX/sLeAと細胞接着因子E-selectinとの結合能をE-selectin-IgMキメラ蛋白を用いて解析したところ、陽性例では癌の浸潤や転移と有意に関連していた。糖鎖発現や細胞接着因子に着目した本研究の結果は腎癌の新たな予後予測因子となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌組織の糖鎖発現は腫瘍微小環境で癌が浸潤、転移をきたす機序として注目されている。本研究では当初目標とした微小乳頭型膀胱癌での検討は不十分となったが、平行して行った腎癌の検討では、癌細胞における糖鎖(sLeX/sLeA)発現の有無や細胞接着因子であるE-selectinとの結合能評価を行い、腎癌の浸潤、転移との関連性を明らかにした。とくにE-selectin-IgMキメラ蛋白を用いた病理学的評価は、腎癌の新たな予後因子として有用であると考えられる。
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