研究課題/領域番号 |
18K16690
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
佐々木 豪 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20644941)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 癌関連線維芽細胞 / スプライシングバリアント / 線維芽細胞 / 去勢抵抗性前立腺癌 / 癌間質 |
研究成果の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)において、血中循環前立腺癌細胞にアンドロゲン受容体スプライシングバリアント(ARVs)の発現が見られた場合、新規AR阻害薬も無効である。癌関連線維芽細胞 (CAFs)を中心とする癌微小環境が、前立腺癌細胞の細胞内シグナルを活性化し、治療抵抗性ARVsの発現を誘導するという仮説を立て、前立腺癌細胞株におけるARVs発現に対する前立腺線維芽細胞の役割を検討した。その結果、一部の前立腺線維芽細胞が前立腺癌細胞におけるARVs発現を上昇させることを明らかにした。前立腺癌関連線維芽細胞由来パラクライン刺激による前立腺癌細胞のARVs発現修飾作用の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、前立腺癌間質の多様性に着目した、前立腺癌関連線維芽細胞(CAFs)由来パラクライン刺激による前立腺癌細胞のアンドロゲン受容体スプライシングバリアント(ARVs)発現修飾作用の可能性が示唆された。治療前のCAFsの性状解析を行い、CAFs由来ARVs発現誘導因子を阻害することで癌細胞のARVs発現上昇を阻止し、長期に治療奏効性を維持できる可能性が示された。これまでの画一的なホルモン治療と異なり、個々の患者に合わせ、癌間質をターゲットとした治療薬の併用というオーダーメイド医療の確立が期待される。
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