研究課題
若手研究
(1) T24は濃度依存性に増殖抑制効果を認めG2 arrestとp21の発現亢進、mTORの抑制効果を認めた。またROS産生の減少とチオレドキシン活性上昇を認め、PX-12投与により胞増殖抑制効果とmTOR抑制効果が減弱された。(2) ルテオリン投与群では膀胱癌の扁平上皮分化が抑制されていた(p<0.05)。免疫染色では、Lut 20pppm、100ppmでKi67陽性率の低下とp-S6の発現レベルの低下を認めた。血中・尿中ルテオリン-3'-グルクロニド濃度はともにKi67陽性率、p-S6発現レベルと負の相関を認めた。さらに扁平上皮分化は血中濃度との相関を認めた(p<0.01)。
本研究において、膀胱癌におけるルテオリンに代表される天然食品由来の抗酸化フラボノイドの効果と安全性を立証できたため、高齢者でも安全に施行できる新たな治療法を提唱することができる。さらには食生活に根ざした食品からの摂取という点で、医療コストを抑制することもでき、予防医学の観点からも有益な研究であると言える。また、既存の薬剤との併用の可否や相乗効果についても今後検討に値すると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件)
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