研究課題
若手研究
男性不妊症における補助生殖医療技術の進歩は著しく、顕微鏡下に精巣内精子を採取する手術は標準治療となった。しかし半数以上で精子は見つからず、新たな治療法の確立が必要である。そこで、私たちは生殖細胞でなく、精巣の体細胞に着目した。その結果、ライディッヒ細胞を分離することに成功し、ホルモン異常男性不妊症モデル動物における造精機能障害のメカニズムを明らかにした。
本研究成果により、精巣の体細胞であるライディッヒ細胞を効率よく分離することに成功した。また、LH-RH製剤を投与したホルモン異常男性不妊症モデル動物において、精巣間質の拡大とIL-6分泌の増加を明らかにした。今後、精巣間質の主体であるライディッヒ細胞をターゲットとする治療を行うことにより、次世代に伝播しない遺伝子治療が可能になると考える。
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Journal of Infection and Chemotherapy
巻: 27 号: 4 ページ: 625-631
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