研究課題/領域番号 |
18K16717
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
三上 穣太郎 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (10792319)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 前立腺癌 / 糖転移酵素 / GCNT2 |
研究成果の概要 |
本研究では、Cell free DNA (cfDNA)における糖転移酵素定量検出Liquid biopsy法が前立腺癌悪性度評価、治療効果のサロゲートマーカーとなり得るか検証した。cfDNA中の糖転移酵素の発現検討から、LacdiNAc糖鎖構造の合成に関連するB4GALNT4遺伝子の発現のみ、去勢抵抗性前立腺癌症例の予後予測、治療反応性を反映するマーカーとなる可能性が示唆された。当初の目的であった悪性度に関連するI抗原の合成に関与するGCNT2遺伝子は、残念ながら、前立腺癌の診断や悪性度評価に関して、有意差を認めず有用なバイオマーカーとならなかった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では前立癌診断や悪性度評価に関わるマーカーを同定するには至らなかったが、cfDNA中の糖転移酵素の発現定量による去勢抵抗性前立腺癌の予後予測に関連する遺伝子を同定した。特に骨転移が多く、針生検による、組織検体採取が難しい去勢抵抗性前立腺癌の予後予測および治療効果モニタリングには、低侵襲なLiquid biopsyベースのバイオマーカーが非常に有用であると考えられる。cfDNA中の糖転移酵素バイオマーカーは、これまでに報告されておらず、学術的意義は高く、本バイオマーカーの実用化は、去勢抵抗性前立腺癌の治療効果の向上、患者のQOL向上および医療費軽減につながり、社会的意義は大きい。
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