研究課題/領域番号 |
18K16719
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
細越 正吾 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00815798)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / 糖鎖解析 / 腎癌 / バイオマーカー / 糖鎖 / Liquid biopsy / リキッドバイオプシー / 治療効果判定 / 画像診断法 |
研究成果の概要 |
進行性/転移性腎癌は予後不良の疾患であるがバイオマーカーが存在しない。本研究では、網羅的血清糖鎖析、Cell free DNA (cfDNA)を用い、治療効果や治療抵抗性を反映する糖鎖や遺伝子を定量検出するLiquid biopsy法の確立を目的としている。約100例のsampleを解析し候補分子(糖鎖・遺伝子)の絞り込みを行った。糖鎖を用いた腎癌診断N型糖鎖スコアを作成すると、腎癌を高精度に判別することが可能であった。また、cfDNAに関しては、腎癌特異的とされるG250遺伝子は有用ではないことがわかり、糖鎖を用いたバイオマーカーが画像と相関するかを今後検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、有効なバイオマーカーがない腎細胞癌において、血清糖鎖測定が診断に有効であることを示した研究である。一般に糖鎖解析には専門的な知識だけでなく質量分析装置が必要になるため、実臨床での多数検体を測定することはかなり困難であった。しかし本研究では、糖鎖解析にキャピラリー電気泳動法を応用することで、扱いが煩雑な質量分析装置を用いずとも糖鎖解析が可能であり、更にそのスコア化により、疾患の診断が可能であることを示唆することができた。cfDNAや循環腫瘍細胞、画像評価との相関はこれからであるが、本研究の研究成果の学術的意義や社会的意義は大きいものと思われる。
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