研究課題/領域番号 |
18K16724
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
加藤 繭子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80733857)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | マイクロRNA / 去勢抵抗性前立腺癌 |
研究成果の概要 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌剖検標本を基にマイクロRNA発現プロファイルを作成した。前立腺癌細胞株にmiR-199a/b-3pを核酸導入すると、細胞の増殖能・遊走能・浸潤能が抑制された。NCAPH(condensin I complex subunit H)の発現上昇は、miR-199a/b-3pによって直接制御されていた。公共のデータベース分析では、NCAPHの発現上昇は、無病生存期間の短縮と有意に関連していた。NCAPHは、ホルモン感受性前立腺癌および去勢抵抗性前立腺癌標本で発現上昇しており、NCAPHをノックダウンすると、遊走能および浸潤能が著明に抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移を生じた薬剤耐性腫瘍細胞に対する新しい治療法の開発は非常に重要である。今回、エンザルタミド、アビラテロン、カバジタキセル治療後の剖検検体を使用して、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)マイクロRNA発現プロファイルを作成した。アンドロゲン非依存性となった前立腺癌細胞において、治療抵抗性や遠隔転移の分子メカニズムを解明することは、CRPCに対する新たな診断マーカーや治療戦略の開発において画期的な進歩をもたらす。
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