研究課題/領域番号 |
18K16730
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
松田 結 山梨大学, 大学院総合研究部, 臨床助教 (50780756)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 過活動膀胱 / Omega-3 脂肪酸 / ラット慢性虚血モデル / 慢性虚血 / ω脂肪酸 / 低活動膀胱 |
研究成果の概要 |
ラット慢性虚血モデル(Arterial Endothelial Injury; AI)の手術による過活動病態モデルラットにおいて、Omega-3 脂肪酸投与の効果を検討した。AI群に比べOmega-3 脂肪酸投与群では、最大膀胱収縮力に差が無く、排尿閾値圧は増悪していたが、膀胱基線圧、排尿回数、排尿時膀胱内圧などは改善傾向にあったが有意差は認められなかった。 以上より本研究では慢性的な虚血による傷害を受けて機能が増悪している膀胱に対して、Omega-3 脂肪酸投与により有意に改善する作用はないと考えている。よって過活動膀胱の新たな治療ターゲットにはならないと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過活動膀胱の病因のひとつとして膀胱虚血があり、加齢とともに増加する一般的な病態である血管内皮障害および動脈硬化によって膀胱の慢性的な虚血が引き起こされる。今後の高齢化社会を前にして過活動膀胱患者の加速度的な増加が予想される。Omega-3脂肪酸は慢性虚血に伴う病態の治療および進行の抑制効果の可能性があると考えられたが、本研究では慢性的な虚血による傷害を受けて機能が増悪している膀胱に対して、Omega-3 脂肪酸投与により有意に改善する作用はなく過活動膀胱の新たな治療ターゲットにはならないと考えている。
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