研究課題/領域番号 |
18K16732
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川村 憲彦 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (40722658)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 去勢抵抗性前立腺癌 / 癌治療 / 癌 / スプライシング |
研究成果の概要 |
AR-V7はARのスプライシングバリアントの一つであり、去勢抵抗性前立腺癌において恒常的に活性状態にある。我々は、スプライシング因子であるSF3B2がAR-V7の発現に関わる遺伝子であることを同定し、実際のヒトの前立腺癌検体においてもSF3B2の発現量と癌の悪性度に相関があることを明らかにした。遺伝子の機能解析から、SF3B2はARを含む標的遺伝子の発現を調節し、また癌の増殖に関わることを明らかにした。生体内における癌の進展は、AR-V7の発現を介して行われていることを明らかにした。Pladienolide Bの投与によって生体内において前立腺癌の進展が抑制されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
去勢抵抗性前立腺癌の薬剤抵抗性マーカーと考えられているAR-V7が発現する原因の一つとして、SF3B2を同定した。さらには、遺伝子発現解析やPAR-CLIPなどの最先端の技術を用いて、SF3B2が癌の進展に寄与するメカニズムを明らかにした(スプライシングの調節、遺伝子発現の調節)。またSF3B複合体を抑制する化合物PladienolideBが、癌の増殖を抑制することが明らかになり、SF3B2が新たな治療標的となりうることが明らかになった。
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