研究課題/領域番号 |
18K16741
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
阪野 里花 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (20600753)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 尿路結石 / ESWL / 宇宙空間 / オシロスコープ / ハイドロフォン / モデル結石 / 体外衝撃波結石破砕 / 宇宙飛行 / 体外衝撃波結石破砕術 |
研究成果の概要 |
宇宙空間では、骨吸収の亢進に伴い尿中カルシウムの排泄増加によって尿路結石形成リスクが増大する。しかしこれまで宇宙空間での尿路結石に対する外科的治療法が検討されたことはない。本研究の目的は、体外衝撃波結石破砕装置 (ESWL)が宇宙空間での尿路結石手術として応用可能であるかを研究するものである。 小型ESWLの開発に向け腱膜炎治療用衝撃波装置を用いた検証を開始したが、同機種に衝撃波収束能がないこと、また新型コロナウイルス感染症拡大によって機器の国際共同開発が困難となった。このため患者治療用のESWL機器を用いた破砕シミュレーションを構築し、ハイドロフォンによる衝撃波強度測定の環境を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙空間での尿路結石形成リスクとその予防法について、これまで私たちはJAXA/NASAとの共同研究によって一定の成果を得てきた。しかし、今後長期間の宇宙飛行や宇宙移住を想定とした予防法については確立できていない。このため、将来想定される地球外での尿路結石の発症に対し、外科的治療を確立することが必要だという着想に至った。 衝撃波強度の測定環境の構築は、宇宙空間での研究に応用可能となる。また宇宙飛行船・国際宇宙ステーションに搭載可能な小型ESWL機器の開発の成功は、将来の宇宙飛行士の健康に寄与するだけではなく、地上での新しい尿路結石治療法の確立にも貢献するという社会的意義がある。
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