研究課題/領域番号 |
18K16742
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
堀田 祐志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (90637563)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 勃起不全 / 光制御 / NOドナー / NORD-1 / in vitro / in vivo / 軟膏 / 光応答性NOドナー / NO-Rosa / ED / 4次元 / 光応答 |
研究成果の概要 |
本研究では光制御可能なNOドナーを用いて勃起不全(ED)治療への応用を検討した。研究期間中に新たに組織透過性が高い赤色光(630-690 nm)応答性NOドナー「NORD-1」の開発に成功した。in vitroおよびin vivo試験から、NORD-1と光照射により陰茎海綿体の弛緩制御および勃起反応の増強が可能であることを見出した。PDE5阻害薬難治性として知られる神経性EDモデルを用いて、NORD-1と光照射の有効性を明らかにした。また用いた波長の光は厚さ1㎝の肉片でも光を透過することを確認した。これらの成果から、光制御可能なNOドナーは新たなED治療法として有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
勃起不全(ED)の治療薬として、現在ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬が利用されているが、前立腺がんの全摘出術後のEDや糖尿病に伴うEDでは効果が低い。この要因の一つにPDE5の上流に位置する一酸化窒素(NO)産生の低下があげられる。今回我々は、光制御可能なNOドナーに着目し、EDモデルへの有効性を個体レベルで明らかにした。光応答性NOドナーは、光照射の部分のみ、また光を照射している時間のみNOを放出することが可能という特徴を有している。この特徴を活かすことで、全身作用を避けた画期的なED治療法の開発へとつながることが期待される。
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