研究課題/領域番号 |
18K16745
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
箱崎 恭平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70813426)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 泌尿器悪性腫瘍 / 腎細胞癌 / AXL / GAS6 / 癌微小免疫環境 / 膀胱癌 / 腎癌 / 新規薬剤 / Axl / Cabozantinib / multi kinase 阻害剤 / 抗癌剤耐性機序 |
研究成果の概要 |
膀胱癌は研究継続が難しく、同じく泌尿器科癌の腎癌について検討した。 淡明細胞型腎細胞癌について、AXL発現は腫瘍中心部と辺縁部で相関を認め、AXL発現量と予後とも有意な相関を認めた。淡明細胞癌の転移巣におけるAXL発現は、転移巣ごとにその発現量は大きく異なっており、肺転移巣でのAXL発現は腫瘍中心部および辺縁部いずれにおいてもほとんど発現していなかった。一方、骨転移巣では腫瘍中心部および辺縁部いずれにおいてもAXL発現量が多いことが示された。非淡明型腎細胞癌におけるAXL発現は、病理組織型ごとにその発現量が大きく異なっており、Type別にAXLの関与が異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手術不能な腎細胞癌、転移性腎細胞癌ではAXL等をターゲットとしたmulti kinase阻害薬であるCabozantinibがすでに臨床応用されているが、一律に腎細胞癌患者に有効というわけではない。どのような腎細胞癌にAXLをターゲットとした治療が有効であるかの基礎データを蓄積することはCabozantinibによる新規腎細胞癌治療が登場した今日において重要な事項といえよう。本研究では腎細胞癌におけるAXL発現の分布の多様性を示しており、Cabozantinibの適正利用に寄与しうるものと考える。
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