研究課題/領域番号 |
18K16750
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
木全 貴久 関西医科大学, 医学部, 講師 (90593517)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 尿路感染症 / 膀胱尿管逆流 / 腸内細菌叢 / プロバイオティクス / プレバイオティクス / シンバイオティクス / 逆流性腎症 / ST合剤 / 予防的抗菌薬持続投与 / 乳幼児 |
研究成果の概要 |
乳児期に発症した有熱性尿路感染症(fUTI)の患児の約30-50%に膀胱尿管逆流(VUR)を合併している。特に高度のVURを合併する場合、fUTIを再発し将来腎機能障害に至る可能性がある。そのため、少量の抗菌薬(ST合剤)を予防内服しfUTIの予防を行う。しかし、ST合剤の予防内服を行ってもfUTIを再発する症例が存在する。腸内細菌叢における、fUTIの起炎菌となる大腸菌の比率が増加するとfUTIの発症リスクとなることが報告されている。今回の研究で、ST合剤の予防内服に加え整腸剤(プロバイオティクス)を内服し腸内細菌叢の大腸菌の比率がより減少する事を明らかとし、新規予防法となる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の尿路感染症の予防として、尿中に侵入した細菌の増殖を抑制する目的で抗菌薬の予防内服が行われてきた。しかし、抗菌薬の長期使用は耐性菌を増加させるため、長期間抗菌薬で尿路感染症を予防投与することは困難であった。今回の研究で、整腸剤を内服することで、腸内細菌叢における、尿路感染症の原因となる菌の比率を抑制する事で尿路感染症を予防する治療法は、副作用もなく安全かつ効率的な方法となる可能性が示唆された。
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