研究課題/領域番号 |
18K16756
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 峻志 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (00792061)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 周産期心筋症 / バイオマーカー / micro RNA |
研究成果の概要 |
妊娠高血圧症を合併した周産期心筋症患者及び健常産褥婦由来の血液検体中のsmall RNAをマイクロアレイにより網羅的に解析した。患者群ではmiR-320a/bの発現が特異的に亢進していた。miR-320a/bの標的遺伝子として、EIF2aK3(PERK)を特定した。次に、心筋特異的PERKノックアウトマウスに妊娠・出産を繰り返させたところ、周産期心筋症に類似した病態を示した。RNA-sequencing及びパスウエイ解析にてPERKは、心保護的に作用する様々な分子シグナリングを制御することが分かった。 以上より、miR-320a/bは診断的バイオマーカー及び治療標的として有望であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、既知の周産期心筋症のバイオマーカーである切断プロラクチンが血中に発現していない症例、及び既存の周産期心筋症治療薬であるブロモクリプチン不応例が多数報告されている。本研究成果で同定したmiR-320a/bは、切断プロラクチンの有無にかかわらず、新規診断的バイオマーカー及び治療標的として有望であると考えられた。
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