研究課題/領域番号 |
18K16760
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
田村 亮 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70650620)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 卵巣成熟嚢胞性奇形腫 / RNAシーケンス / XCL1 / TP53 / PIK3CA / RMAシーケンス / 抗PD1/PD-L1抗体 / 全エクソンシーケンス / CD8 / PD-L1 / 融合遺伝子 / FGFR3-TACC3 / TACSTD2-OMA1 / UPK3B-PMS2 / 成熟嚢胞性奇形腫悪性転化 / 扁平上皮癌 |
研究成果の概要 |
卵巣成熟嚢胞性奇形腫悪性転化症例に対して、統合オミックス解析を行い、大規模データベースと比較することで、本疾患における分子生物学的特徴を明らかにした。 特に重要な点として、卵巣成熟嚢胞性奇形腫から発生した扁平上皮癌の遺伝子発現プロファイルが肺から発生した扁平上皮癌と類似していること、また細胞障害性T細胞の活性化の過程で重要な役割を持つXCL1が本疾患で特徴的に高発現していることを明らかにした。さらに腫瘍XCL1発現が免疫チェックポイント阻害薬の奏効を予測する有力なバイオマーカーであるCD8陽性リンパ球の腫瘍浸潤および腫瘍PD-L1発現と相関があることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに明らかになっていなかった卵巣成熟嚢胞性奇形腫悪性転化の分子生物学的特徴について、統合オミックス解析を用いて明らかにした。特に重要な点として、本疾患の腫瘍XCL1発現が、免疫チェックポイント阻害薬の治療効果を予測するバイオマーカーになる可能性が示唆されたことが挙げられる。本研究は、本疾患における免疫チェックポイント阻害薬の有効性を示唆する重要な結果であり、臨床的意義が大きいと思われる。
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