研究課題/領域番号 |
18K16765
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
今井 健史 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (20778295)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 早産 / 分子状水素 / Treg / Th17 / 制御性T細胞 / サイトカイン |
研究成果の概要 |
母体の生体内分子状水素濃度と免疫細胞の関わり、そして早産発症との関係を初めて明らかにした。具体的には、生体内分子状水素濃度が低い妊婦の集団が存在し、これらの妊婦は早産の高リスク群に分けられること、および、生体内分子状水素濃度測定が早産発症の予測マーカーとして有用である可能性を示した。さらに、免疫寛容において負の要因であるTh17とTh17産生炎症性サイトカインIL-26が、水素分子によって抑制される可能性があることも分かった。母体の水素濃度を測定することは、その簡便さから早産管理向上の一助となり得ると考える。さらに、分子状水素分子を外的な補給は早産予防に有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正期産に比べて、早産で出生した児は脳性麻痺や慢性肺疾患をはじめとする重篤な後遺症を発症するリスクが高い。日本においても全妊娠の約5-6%が早産にあり、早産の予防や発症予測は社会的要請度の高い課題である。 本研究において、我々は生体内分子状水素濃度が早産発症に関わる因子であること、分子状水素が高いことは生体における免疫細胞のバランスを適切に保つ役割を担っていること、延いては、妊娠維持に有益となり得る可能性を示した。
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