研究課題/領域番号 |
18K16774
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
平川 東望子 大分大学, 医学部, 客員研究員 (20516132)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / β-catenin / 線維化 / β-カテニン / Wnt/β-catenin |
研究成果の概要 |
CREB-binding protein (CBP) / β-catenin阻害剤であるICG-001とC-82を用いて子宮内膜症治療薬への応用を検討した。子宮内膜症間質細胞についてβ-cateninとCBP/P300との結合を免疫沈降により確認した。ICG-001とC-82を投与し、コラーゲンゲル収縮を有意に抑制し、瘢痕形成抑制効果を認めた。ICG-001・C-82は細胞増殖を抑制し、アポトーシスを誘導し、細胞遊走能は抑制された。線維化に関与するα-SMAはICG-001・C-82投与にて発現が抑制された。ICG-001は子宮内膜症モデルマウスにおいて子宮内膜症病変の縮小効果を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内膜症は生殖可能年齢女性において罹患頻度が高く、月経困難症や不妊の原因となる。また日本人に多いとされる卵巣明細胞癌の発生母地となることも知られている。本研究成果はCREB-binding protein (CBP) / β-catenin阻害剤であるICG-001とC-82が子宮内膜症治療の有望な選択肢であることを示した。女性のヘルスケアの観点からも、婦人科腫瘍の観点からも臨床的に応用可能な治療選択肢を示すことができた。
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