研究課題
若手研究
子宮腺筋症は不妊・不育症に関与している。本研究では、ICRマウスを生後2日目~5日目にタモキシフェンを内服させ、妊娠15週以降には子宮内膜腺が筋層内に侵入した子宮腺筋症を認めた。子宮腺筋症患者の妊娠維持のため、PDE5阻害剤を内服させ血流改善を試みることで妊娠出産を期待し、本マウスの性成熟期にPDE5阻害剤を投与した。その結果、子宮筋層内の内膜腺の増加を認めた。本結果より、子宮筋層への血流増加による内膜腺の増生が考えられた。今後、本マウスを交配させ妊娠結果を検討していきたい。
子宮腺筋症は、不妊症及び不育症の原因として広く知られている。子宮腺筋症は、月経困難症等の症状がひどく、治療にはホルモン剤が使用されることが多く、不妊治療中の患者に使用出来ない場合が多い。本研究で、子宮内の血流が改善し、子宮腺筋症であっても妊娠・出産まで至る確率を上昇出来れば、子宮腺筋症患者に早期の妊娠出産が期待でき、月経困難症に苦しみながら治療を続ける方を少しでも減らせることが期待出来る。
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