研究課題/領域番号 |
18K16800
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
原 友美 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (60793502)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | キスペプチン / ゴナドトロピン / GnRH / 下垂体 / プロラクチン / GH3細胞 / 視床下部 |
研究成果の概要 |
プロラクチン産生GH3細胞に存在するキスペプチン受容体(Kiss1R)はキスペプチンに反応せず、Kiss1Rを細胞に過剰発現させた場合あるいはE2(エストラジオール)存在下で培養した場合にキスペプチンはプロラクチンの転写活性を増加させた。キスペプチンはプロラクチン産生因子の一つである。GH3細胞はE2により Kiss1R発現が増加し、E2レベルが制御に関与すると思われた。 下垂体ゴナドトロピン産生LbetaT2細胞内のKiss-1およびKiss1R発現は抗ミュラー菅ホルモン(AMH)により減少した。AMHはキスペプチン刺激によるゴナドトロピン発現を抑制的に制御している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖内分泌領域においてキスペプチンニューロンが発見され、中枢においてはキスペプチンはGnRHの制御因子である。一方でキスペプチン、GnRHは末梢においても存在するが、その機能の多くは不明である。本研究では、下垂体前葉においてキスペプチンがプロラクチン産生やゴナドトロピン産生制御に関与することが確認され、キスペプチンが生殖機能の制御に広く関与する一端が明らかになった。キスペプチン、GnRHをはじめとするホルモンの作用関係を明らかにすることにより、未だ全容が明らかでない月経周期の制御機構解明や不妊や妊娠合併症の治療につながる可能性がある。
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