研究課題/領域番号 |
18K16802
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
梶邑 匠彌 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (20780779)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | クロフィブレート / 子宮頸癌 / CBR1 / carbonyl reductase 1 / 上皮間葉転換 / Carbonyl reductase 1 |
研究成果の概要 |
これまでにcarbonyl reductase 1(CBR1)は、子宮頸癌において抗腫瘍効果をもち、それは上皮間葉転換を介してもたらされることを報告した。そこで実際にこれを、実臨床で応用するために、CBR1の発言を生体内で増加させうる薬剤を見出そうとこころみた。卵巣癌ではクロフィブレートによって実際にCBR1の発現をin vitroでもin vivoでも誘導した報告があり、子宮頸癌でもこれを試みた。CBR1をin vitroでは誘導できなかった。腫瘍病変を移植したモデルマウスにクロフィブレートを投与し、治療効果をみたが、腫瘍の抑制効果は見出せなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CBR1 と悪性腫瘍との関連については、CBR1 が腫瘍の浸潤能、遊走能を抑制することが報告されている。当教室でもCBR1 が子宮頸癌、子宮体癌において悪性の形質を抑制することを見出している。しかしながら、腫瘍の悪性形質を抑制するCBR1 をどのように実際の治療と結びつけるかについての研究は、ほとんど報告されていない。核酸や蛋白質を直接生体に導入するのではなく、クロフィブレートという既存の製薬を利用して新たな治療法の開発を行うことは、極めて独創的で臨床応用に直結するものである。
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