研究課題/領域番号 |
18K16840
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石川 正昭 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10813743)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 嗅上皮 / 嗅神経 / 層構造 / 軸索伸長 / OMP / 組織培養 / 基底細胞層 / 組織再生 / OMP-GFPマウス / 嗅球 / 共培養 / 嗅上皮再生 |
研究成果の概要 |
本研究では目的は嗅覚再生機序解明と再生法開発のための研究モデルとして3層構造を保持した嗅上皮組織の培養法確立を試みた。初めに嗅上皮を構成する、支持細胞、嗅神経、基底細胞の蛍光免疫染色法による検出条件を確立した。次に嗅神経マーカータンパク質OMPプロモーター下でGFPを発現するOMP-GFPマウスを導入し、ICRマウスとOMP-GFPマウスの新生児マウスの鼻中隔を用いて嗅上皮組織培養の条件検討を行った。検討の結果、嗅神経細胞が死滅し、組織幹細胞である基底細胞が生存する条件が確認され、嗅神経物理的損傷モデルが確立された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嗅覚の再生機序の解明と再生促進のための研究モデルとして、マウスなどの実験動物と嗅上皮初代培養が用いられているが、前者では継時的観察や嗅神経から嗅球への軸索伸長とシナプス形成に関する検討が難しく、後者は生体の組織構築を反映していないという不備がある。そこで本研究では、生体で見られる複数の細胞種による3層構造を保持した状態の嗅上皮組織を長期間培養できる培養法を検討し、薬剤処理などによる障害からの再生過程を詳細かつ継時的に観察できる培養系の検討を試み、物理的損傷モデルを確立した。本モデルを用いることで層構造再生に必要な因子の探索が可能であり、嗅上皮再生治療薬の探索に貢献できる可能性がある。
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