研究課題/領域番号 |
18K16858
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
岡田 弘子 順天堂大学, 医学部, 助教 (20433774)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 遺伝性難聴 / コネキシン26 / アデノ随伴ウィルス / 遺伝子難聴 / アデノ随伴ウイルス / 遺伝子治療 / 前庭 |
研究成果の概要 |
先天性高度難聴児は末梢平衡機能にも障害を伴う頻度が極めて高いことが知られている。難聴原因因子のコネキシン26(CX26)は、聴覚器だけでなく前庭器官(半規管・耳石器)にも局在する。本課題では、前庭器官と蝸牛を共に標的としたGjb2遺伝子治療ベクターの投与法の開発および遺伝子治療後の前庭器官の機能的解析により、前庭へのアデノ随伴ウィルス(AAV)による遺伝子導入法を最適化した。内耳器官培養にて選抜したAAVを用いてGFP遺伝子を半規管経由で局所投与し、マウス半規管に小孔を設け、微小チューブを挿入しウィルス液の持続的な注入を行ったところ、前庭および半規管膨大部への感染が確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性高度難聴の発症率は1,000人に1人の割合であり、その約半数は遺伝子の関与があるといわれている。遺伝性難聴の中でも最も頻度が高い原因遺伝子は、 ギャップ結合蛋白であるコネキシン26をコードしているGjb2遺伝子である。先天性高度難聴児は幼少児期に末梢平衡機能にも障害を伴う頻度が極めて高いことが 知られており著しく患者のQOLが低下するためその治療法の確立が強く求められている。前庭器官と蝸牛を共に標的としたGjb2遺伝子治療ベクターの投与法の開発は低侵襲な治療法であり、その治療法の確立は学術的および社会的意義は高いといえる。
|