研究課題/領域番号 |
18K16859
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
洲崎 勲夫 昭和大学, 医学部, 講師 (20791370)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 慢性副鼻腔炎 / 好酸球性副鼻腔炎 / IL-13 / ペリオスチン / 気管支喘息 / バイオマーカー / 粘液産生 |
研究成果の概要 |
ペリオスチンは慢性副鼻腔炎や気管支喘息など気道炎症性疾患の病変局所に発現する。ヒト鼻粘膜上皮細胞を分化・培養させた細胞群をもちいて、2型炎症性サイトカインであるIL-13の刺激を加えることで、ヒト鼻粘膜上皮細胞からペリオスチンの発現が誘導されることが明らかになった。さらに、ペリオスチンがヒト鼻粘膜上皮細胞に作用することで、粘液産生が促進される作用が観察された。つまり、鼻粘膜上皮細胞は、鼻副鼻腔局所においてペリオスチンの産生源として重要な働きを有し、産生されたペリオスチンが気道炎症病態に関与する働きを有することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内視鏡下鼻副鼻腔手術の技術革新やマクロライド療法の確立により、慢性副鼻腔炎に対する治療成績は向上したが、好酸球性副鼻腔炎をはじめとした難治性慢性副鼻腔炎の治療方針はいまだ確立されていない。本研究により、ペリオスチンの鼻副鼻腔における産生メカニズムと慢性副鼻腔炎の難治化病態への関与を明らかにした。難治性慢性副鼻腔炎に対する新規治療標的探索や、病態解析の発展に貢献する意義をもつ研究と考える。
|