研究課題/領域番号 |
18K16873
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
杉山 元康 山形大学, 医学部, 医員 (60637255)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 顔面神経麻痺 / 再生医療 / 動物モデル / IGF-1 / 自己幹細胞誘導因子 / HMGB-1 / bFGF / 顔面神経再生 / 神経再生因子 |
研究成果の概要 |
顔面神経麻痺の新たな救済治療法の開発が望まれる中、顔面神経麻痺動物モデルを用いた基礎研究の報告が散見されるが、臨床病態に即したモデルの作製、正確な運動評価法の確立、有用な薬剤の探求といった課題が残されている。本研究では、末梢性顔面神経麻痺の病態により近い側頭骨内顔面神経障害モデルの作製を試みた。さらに、このモデルを用い、坐骨神経再生で有用性が報告されているinsulin-like growth factor 1 (IGF-1)や自己幹細胞誘導因子を除法用製剤を用いて投与し、顔面神経機能回復能を確認した。IGF-1が有用であり、今後はヒトでの臨床応用を視野に、さらに研究を進めていく予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害を受けた顔面神経を回復させるための新たな手段として、神経細胞成長因子である Insulin-like growth factor 1(IGF-1)が有効である可能性を示すことができた。IGF-1は実臨床ですでに用いられている薬剤であり、今後さらなる研究を重ねることで、臨床応用に大きく近付けることができると考えられる。 この研究結果をさらに追求することにより、治療成績が頭打ちとなっている顔面神経麻痺治療の現状に対breakthroughとなる治療方法が提案できるものと期待され、その臨床的・社会的意義は大きいものと思われる。
|