研究課題/領域番号 |
18K16878
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
石川 和也 金沢大学, 医学系, 助教 (60623650)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | オートファジー / EBV / クロロキン / 上咽頭癌 / Epstein-Barr ウイルス |
研究成果の概要 |
EBV潜伏感染リンパ球のcell lineである、EBfaV-GFPを用いた実験を行った。溶解感染を誘発したEBfaV-GFPにクロロキンでオートファジーを阻害したところ、著明に細胞が死滅することが明らかとなった。このことから、オートファジーが溶解感染による細胞死から細胞を守る作用があると考えられた。オートファジー活性の違いによるBZLF1、BRLF1、EBNA1の発現に関して検討したが、有意な結果は得られなかった。EBV潜伏感染上皮細胞の樹立は出来なかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルスに対するオートファジー反応が明らかになりつつあるが、ウイルスの種類によって、オートファジーが抗感染効果を示す場合と、ウイルス複製に利用される場合があることが分かってきた。EBVもオートファジーを亢進することが示唆されているが、EBVの感染によるオートファジーは、最終的にEBVを排除するのか、それともEBVに利用されるのかはまだ明らかになっていない。本研究は、EBVによるウイルス性発癌である上咽頭癌において、感染から発癌の過程でオートファジーが果たす役割を明らかにし、新規治療法開発の礎を構築することに寄与する可能性がある。
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