研究課題/領域番号 |
18K16883
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
菊岡 弘高 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (90794941)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アレルゲン免疫療法 / スギ花粉 / ヒノキ花粉 / 舌下免疫療法 / Cry j 1 / Cha o 1 / Cha o 3 / IgG4 / スギ花粉症 / ヒノキ花粉症 |
研究成果の概要 |
スギ花粉舌下免疫療法は、スギ花粉とヒノキ花粉との主要抗原の高い相同性から、ヒノキ花粉症に対しても効果が期待されたが、効果は半数程度にとどまる。本研究ではその原因を検討した。 スギ花粉舌下免疫療法後には、スギ花粉の主要抗原であるCry j 1 特異的IgG4が産生され、Cry j 1刺激で末梢血単核球からIL-10産生が誘導される。しかしながら今回の研究では、スギ花粉舌下免疫療法後に、ヒノキ花粉の主要抗原であるCha o 1, Cha o 3でこうした変化が認められず、スギ花粉舌下免疫療法のヒノキ花粉症に対する免疫学的効果は限定的であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関東以西ではヒノキ林が植林されており、スギ花粉よりヒノキ花粉の飛散が多い地域もみられ、ヒノキ花粉飛散期の方がスギ花粉飛散期よりも症状が強く出る患者さんも多い。 アレルギー性鼻炎に対して寛解が期待できる唯一の治療法が免疫療法であるが、本研究では、スギ花粉舌下免疫療法のヒノキ花粉症に対する免疫学的効果は限定的であることが分かった。 そのため、国民病とも言われるスギ・ヒノキ花粉症に対しては、スギ花粉とヒノキ花粉とを用いた新たな免疫療法が必要になることが、本研究によって確認された。
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