研究課題/領域番号 |
18K16885
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
奥村 朋子 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (90734070)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 耳石機能検査 / VEMP / 良性発作性頭位めまい / エプリー法 / 人工内耳 / 耳石動眼反射 / 偏中心回転検査 |
研究成果の概要 |
偏中心回転検査の結果とVEMPとの比較。偏中心回転検査で異常を数値化し、VEMPの結果と比較することで本検査の信頼性を検討した。人工内耳術前後の耳石機能検査を行ったところ、oVEMPでは高率に術後に異常が認められたが、偏中心回転検査で異常はほとんど見られなかった。術後に自覚的なふらつきなど自覚がない患者でもoVEMPの異常が出たため、VEMPは鋭敏に機能異常を検出しているが逆にoverestimateしている可能性も考えられた。また、BPPV患者の検査(エプリー法)について、各検査頭位の維持に時間をかけない群と3分ずつ維持する群をランダムに割り付けて治療効果を比較し検査の最善の方法を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
良性発作性頭位めまい症(以下BPPV)はめまいを主訴とする疾患で最も頻度の高い疾患である。Dix-Hallpike法と呼ばれる頭位変換眼振検査にて病的眼振が観察されれば後半規管型BPPVと診断され、この病的眼振の強さは後半規管型BPPVの重症度に比例する。この検査における適切な頭位維持時間を検討した。 また、偏中心回転検査と従来のVEMPを比較するために人工内耳の患者の術前後での耳石機能を検討した。VEMPはで異常がでても眼球運動や自覚症状に異常をきたさない患者が多かった。人工内耳で障害される部位は眼球運動には影響を及ぼしていない可能性が示唆された。
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