研究課題/領域番号 |
18K16887
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大薗 芳之 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (10724768)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 内耳 / 平面細胞極性 / 細胞骨格 / 難聴 / 発生 / 蝸牛 |
研究成果の概要 |
聴覚に重要な蝸牛有毛細胞上の聴毛がV字型配列になるメカニズムは完全には分かっていない。本研究では、Daple(Ccdc88c)を欠損したマウスが、広い周波数範囲で聴覚障害を示すことを発見した。聴毛の歪んだ配列が蝸牛のすべての領域で検出され、特に基底領域で検出され、また有毛細胞のアピカル微小管が不規則に凝集し、細胞膜に付着する微小管の数が減少したことも示した。また野生型胎児マウス蝸牛器官培養で、微小管重合阻害薬処理で同様の歪んだパターンを示した。これらの結果は、頂端微小管分布を介した聴毛の配置、およびそれによる聴覚でのDapleの重要な役割を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胚の発生、器官形成、生体恒常性維持には、細胞内、細胞間の極性を正しく決めるメカニズムが重要である(平面細胞極性planar cell polarity :PCP)。本研究は蝸牛のPCPにおけるDaple(Ccdc88c)の役割を明らかにし、蝸牛PCP異常下での聴覚障害や、生体におけるPCP調整のメカニズムを解明する一助になる成果を報告した。
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