研究課題/領域番号 |
18K16895
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小宗 徳孝 九州大学, 大学病院, 助教 (80529884)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 側頭骨 / 扁平上皮癌 / 炎症性発癌 / 側頭骨癌 / 頭頸部癌 / トランスクリプトーム / 外耳道癌 / 外耳道扁平上皮癌 / 発癌機構 / インフラマゾーム / 網羅的解析 |
研究成果の概要 |
側頭骨扁平上皮癌において、インフラマゾーム関連遺伝子の中のNLRP3の発現は、癌のステージが進行すると上昇する傾向にあることがわかった。特に、リンパ節転移症例では、リンパ節転移のない症例と比較して有意にNLRP3発現が上昇していることがわかった。また、NLRP3発現とEMT関連遺伝子との相関も示唆された。さらに、低栄養状態でのNLRP3の発現上昇が側頭骨扁平上皮癌細胞株で認められることから、NLRP3が何らかのパスウェイを活性化させることで、転移能の亢進に関与している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
側頭骨悪性腫瘍の頻度は100万人に6人未満、頭頸部腫瘍の0.2%未満と報告されており、扁平上皮癌が主な組織型である。本研究では、側頭骨原発扁平上皮癌に着目し研究を行った。口腔・咽頭等の他の頭頸部扁平上皮癌はGenomic landscapeが発表され分子生物学的解析が進んでいるが、側頭骨原発扁平上皮癌の分子生物学的解析の報告は少ない。そのため、分子生物学的エビデンスの構築という面で、本研究の研究成果には学術的意義はあると考えられる。
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