研究課題/領域番号 |
18K16906
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鴨頭 輝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30807152)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | ミトコンドリア / 動的評価 / 細胞骨格 / PQQ / 老化 / 拡散係数 / 蝸牛 / 有毛細胞 |
研究成果の概要 |
蝸牛培養細胞株(HEI-OC1)において、ミトコンドリアの動きをOpenCVを使用して特徴点抽出及びoptical flowを算出し連続追跡を行い、拡散係数等を算出し、細胞骨格阻害薬に曝露した上で同係数等を算出し動的評価を行った。TMREにて染色しミトコンドリア膜電位を評価した。電子顕微鏡において形態の評価を行った。機械学習により細胞内のミトコンドリアを判定させて面積を計測評価した。PQQ(0.1、1.0nM)に1日間曝露した後、過酸化水素(100μM)を1時間曝露し、ミトコンドリア機能及びSIRT1/PGC-1α経路の機能を評価した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蝸牛培養細胞株(HEI-OC1)老化モデルでのミトコンドリア呼吸能、ATP産生速度、ミトコンドリア膜電位・融合・運動性の障害はPQQ処理群で保護され、SIRT1及びPGC-1αの発現は有意に上昇し、PGC-1αのアセチル化は有意に減少した。ミトコンドリア拡散係数が増加する傾向にあり、動的な側面が改善する可能性が示唆された。 細胞老化においてPQQにより細胞骨格の観点からの評価を含めたミトコンドリア機能が改善することが示唆され、加齢性難聴に対して有効な薬剤であることが推測され、同内容にて特許出願を行った。本内容は、高齢化社会における難聴予防の点からも学術的意義や社会的意義があると考えられる。
|