研究課題/領域番号 |
18K16915
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安藤 亮 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (60399847)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 胎盤成長因子 / VEGFファミリー / 網膜色素上皮細胞 / 細胞保護 / 眼細胞生物学 / 糖尿病網膜症 / 加齢黄斑変性 |
研究成果の概要 |
胎盤成長因子(PlGF)は血管新生や血管形成に関与する血管内皮増殖因子(VEGF)ファミリーの一員である。近年、VEGFファミリー分子の持つ組織保護作用について認識が深まりつつあるが、PlGFの生理的作用は不明であった。本研究では、網膜の恒常性維持に重要な働きをする網膜色素上皮細胞(RPE)に対するPlGFの生理的役割を解析し、PlGFが蛋白の分解系への輸送に重要な分子GSK-3の活性を抑制することでVEGF受容体(VEGFR)-2蛋白を安定化し、VEGF/VEGFR-2によるRPE細胞保護作用を支える働きを有することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PlGFはVEGFとともに糖尿病網膜症や滲出型加齢黄斑変性の病態形成に関わることが知られている。糖尿病網膜症と加齢黄斑変性は我が国の主要な失明原因であり、VEGFファミリー分子を阻害するVEGF 阻害剤の臨床導入はその治療成績を大きく改善した。一方、VEGFファミリーが持つ組織保護作用についての認識が近年高まっており、その長期阻害が後眼部組織に与える影響に関する検討は臨床的にも重要な課題である。本研究により、RPEから分泌されるPlGFがVEGF受容体-2の安定化を介してRPE細胞を保護することが明らかになった。
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