研究課題/領域番号 |
18K16925
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村岡 勇貴 京都大学, 医学研究科, 助教 (00739089)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 網膜循環 / 網膜無灌流 / 糖尿病網膜症 / 網膜静脈閉塞症 / 毛細血管瘤 / 光干渉断層計血管造影 / 補償光学 / 補償光学レーザー検眼鏡 / 網膜血管 / 黄斑部 / 生体 / OCTA / 網膜無灌流領域 |
研究成果の概要 |
ヒト網膜の外層には視細胞、内層には双極細胞、網膜神経節細胞といった神経細胞が存在する。網膜血管は網膜内層に存在し、内層の神経細胞を栄養することで機能的に連関している。網膜血管は、組織学的には立体的に3-4層に連なるとされているが、従来の蛍光眼底造影では、その低い解像度の問題から立体的な構築はわかってこなかった。 本研究では、縦分解能が3umの光干渉断層計血管造影、補償光学レーザー検眼鏡を用いて、これらの血管を立体的に分離することに成功した。従来の方法ではわからなかった、網膜血管の微小循環単位が明らかとなり、網膜血管の生理、また網膜無灌流などの病態解明に有用な所見が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜循環に関する代表的な疾患として、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症がある。また、これら疾患に共通する重要な病態として、網膜無灌流がある。この病態は、一度生じると不可逆かつ高度な視機能障害を引き起こすので、この病態の形成メカニズムの解明が必須である。本研究では、高解像度の新しいイメージング手法を用いて、非常に細かいレベルで網膜血管構造を解像することができ、網膜微小循環に関する新しい生理、また今までわからなかった病態の解明にとって有用な知見を得た。
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