研究課題/領域番号 |
18K16938
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 (2021-2022) 東京歯科大学 (2018) |
研究代表者 |
中川 迅 東京医科大学, 医学部, 講師 (40646684)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アカントアメーバ角膜炎 / アカントアメーバ / 共生菌 / 家兎角膜炎モデル / ステロイド点眼 / 脱シスト化 / 家兎アメーバモデル / アカントアメーバ角膜炎動物モデル / ステロイド / 感染性角膜炎 / PAS染色 / アカントアメーバと共生菌 / 緑膿菌 / マクロファージ / 難治性感染性角膜炎の発症病態解明 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで発症病態が不明とされてきた難治性感染性角膜炎であるアカントアメーバ角膜炎、発症病態に共生菌の存在が必要であること、また菌量によっては角膜炎の起因菌が変化することなど、これまで我々の研究結果によって明らかとなってきた。本研究では感染に伴った角膜内の免疫動態からアカントアメーバ角膜炎の発症病態をより追求する研究デザインとなっており、発症病態解明が今後の臨床において角膜炎に対する予防法、治療法、などへの新たな糸口となると考えている。
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研究成果の概要 |
これまで我々は家兎アカントアメーバ角膜炎モデルを用いて、アカントアメーバ角膜炎の発症メカニズムに関する研究を行ってきた。アカントアメーバ角膜炎の発症には、アカントアメーバに菌の共存が必須であり、アカントアメーバ単独では角膜に感染成立をきたさない。また共存する菌の菌量、アカントアメーバと菌の共存する時間が、発症する角膜炎の重症度に影響を及ぼす事がこれまでの研究結果から得られている。 本研究では我々の家兎アカントアメーバ角膜炎モデルを用いて、ステロイド点眼がアカントアメーバ角膜炎に及ぼす影響を検証し、角膜内のアカントアメーバを病理像で確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの臨床研究から、アカントアメーバ角膜炎に対するステロイド投与の可否は多数議論されてきたが、未だ明確な結果が得られていなかった。またステロイド投与がアカントアメーバ角膜炎の増悪因子となりうる場合、病態に直接的に増悪因子として働くのか、またはステロイドの消炎効果から病像をマスクする事で角膜炎の判断が遅れるのか、という事も分かっていなかった。 今回の我々の研究によって、アカントアメーバ角膜炎に対するステロイド投与の影響が証明でき、またステロイドが角膜内のアカントアメーバにどのような影響を及ぼすかが結果として得られる。臨床におけるアカントアメーバ角膜炎に対するステロイド投与の意義が判断できる。
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