研究課題/領域番号 |
18K16970
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
田片 将士 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60617984)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 神経保護 / メラトニン / 緑内障 / アポトーシス / メラトニンレセプター / 網膜神経節細胞 / 神経保護療法 |
研究成果の概要 |
緑内障は眼圧下降が唯一の治療方法であるが、十分な眼圧下降でも視野障害が進行する例もみられる。中枢神経領域でメラトニンレセプターを介し細胞死抑制、神経保護に働くという報告がみられる。 本検討は緑内障モデルで、メラトニンレセプター制御による神経保護の可能性を検討した。コントロールと比べ生存網膜神経節細胞はメラトニンレセプターのagonist投与でやや多く、antagonist投与でやや少ない傾向にあったが、有意差が出るには至らなかった。Bcl-2はagonist投与で投与早期に増加がみられ、メラトニンレセプター刺激により抗アポトーシス因子が増加し網膜神経節細胞の生存につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は本邦の中途失明原因の第1位を占める疾患であり、エビデンスのある唯一の治療方法は眼圧下降治療である。しかし、十分な眼圧下降でも視機能障害を抑制できないケースもみられ、眼圧以外の病態が関与している可能性が示唆されている。中枢神経におけるメラトニンレセプターを介した神経保護や内因性神経再生に関する報告が近年みられ、本研究では緑内障モデルを用いてメラトニンレセプターに着目した研究を行った。メラトニンレセプター制御により網膜神経節細胞死を抑制すると断定するには不十分な結果となったが、今後さらに検討を進めることでメラトニンレセプターと緑内障の関連性に関する新たな知見が得られるものと思われる。
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