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末梢毛細血管開存率の向上は移植脂肪組織容量の維持に貢献するか?

研究課題

研究課題/領域番号 18K16980
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 顕太郎  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20569503)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード組織移植 / マイクロサージャリー / 脂肪移植 / 容量変化 / マイクロフォーカスX線CT / 毛細血管密度 / 血管ストレス / 血管内薬剤充填 / 移植組織容量 / 毛細血管開存率
研究成果の概要

Zucker fatty ratを用いた動物モデルで外側胸動静脈を血管茎とした側胸部脂肪弁を挙上した。栄養血管内に各種薬剤(ヘパリン、アドレナリン、生理食塩水)を投与し術後5週間の移植脂肪組織容量の変化を測定した。各薬剤群とコントロール群の比較では容量変化に有意差を認めなかったが、コントロール群と全薬剤投与群では有意差を認め、コントロール群で容量が保たれる傾向があった。薬剤を投与しない方が脂肪組織容量を維持できる可能性が示唆された。栄養血管への薬剤投与という操作が脂肪弁の毛細血管に対してストレス因子として影響し、毛細血管開存率減少・移植脂肪組織容量減少に関与している可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では移植脂肪組織容量を維持する手技の開発には至らなかったが、脂肪組織の栄養血管に薬剤を投与し、その容量変化を解析するという新しい研究デザインが得られ、今後の移植組織容量維持の手技開発の重要な足掛かりになると考える。また、今回の検討で作製した動物モデルに関する報告はこれまでになく、血流のある移植脂肪組織に関する研究の今後の遂行に有用なモデルとなり得る。さらに今回の研究成果では、脂肪組織移植を行う際はなるべく生理的な条件下で手術操作を行うことが容量維持につながった。実臨床においても、手術操作で移植組織に過度なストレスを与えないことが、整容・機能を維持する再建手術につながる可能性が示唆された。

報告書

(5件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 移植脂肪組織容量を維持するための手術手技の開発 ~新しい実験モデルを用いて~2022

    • 著者名/発表者名
      石田直也、田中顕太郎
    • 学会等名
      第31回日本形成外科基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2023-01-30  

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