研究課題/領域番号 |
18K16998
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
酒井 成貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00464941)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 脱分化脂肪細胞 / 脂肪由来幹細胞 / 体幹部皮下脂肪 / 眼窩脂肪 |
研究成果の概要 |
本研究は眼窩脂肪を含む顔面皮下脂肪と体幹部皮下脂肪の違いに関する基礎研究を行うものである。脂肪細胞に関連してADSCが有名であるが多くはSVFを継代培養してセレクションをかける必要がある。成熟脂肪細胞からの直接培養が可能なDFATではセレクションが必要ない。今回、眼窩の成熟脂肪細胞を正確に反映するDFATの作成に成功した。また体幹部皮下脂肪と眼窩脂肪のマイクロアレイによる解析では有意差はないもののTSHRが眼窩脂肪よりも体幹部皮下脂肪の方に多く発現を認めた。TSHRが高くないことはTSH値が低下しても甲状腺眼症が改善しないことと一致していることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顔面半側萎縮症やSLE・強皮症に伴う顔面の脂肪萎縮のように顔面の皮下脂肪にのみ萎縮の起こる疾患も存在する。また甲状腺眼症の眼球突出は難治性の疾患であり、時に失明に至ることも知られている。眼球突出に対しては外科的な眼窩底の打ち抜き術などが行われているが合併症も散見される。しかし、眼球突出を来たす眼窩脂肪の増生は抑制できていない。皮下脂肪と内臓脂肪の違いの研究はあるが、皮下脂肪と眼窩脂肪の違いについての研究はほとんどない。皮下脂肪の中でも顔面の皮下脂肪と体幹の皮下脂肪も発生的に別のものと考えられ、眼窩脂肪を含む顔面皮下脂肪と体幹部皮下脂肪の違いに関する基礎研究は今後の創薬治療に貢献できると考える。
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