研究課題/領域番号 |
18K17000
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
崎尾 怜子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70723261)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 創傷治癒 / 再生 / CXCR4 / 胎生マクロファージ / 皮膚再生 |
研究成果の概要 |
皮膚の再生が可能なマウス胎仔の真皮において高発現する遺伝子群を網羅的に探索し、CXCR4を選定した。胎仔手術によって胎生13.5日目胎仔背部皮膚に全層切開創を作成し、以後の創傷治癒を観察したところ、創の中層~浅層の血管新生が盛んに起こる部に近接して、CXCR4陽性マクロファージが存在することが分かった。胎生15.5日目以降の創部においてはこれらの細胞が全く認められなかったことから、この細胞が創部の血管新生や皮膚の再生と関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
瘢痕形成をいかに最小限として皮膚のきずを治癒させるかという課題は現代医学に残された難題のひとつである。ヒトやマウスなど哺乳類は胎仔期に皮膚再生が可能であることから、その要因を探索し、胎仔皮膚でCXCR4が高発現することに注目した。胎仔の創部組織の詳細な観察の結果、再生が可能な時期の創部ではマクロファージがCXCR4を発現すること、これらの細胞は新生中の血管内皮と近接して存在すること、再生ができなくなる時期には存在しないことが判明した。本研究から皮膚再生のメカニズムのひとつにCXCR4陽性マクロファージが関与する可能性が示された。
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