研究課題/領域番号 |
18K17010
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 |
研究代表者 |
池田 実香 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (20464224)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ケロイド / 動物モデル / ピリフェニドン / 瘢痕 / モデル動物 / 抗線維化薬 / 細胞外マトリックス / ケロイドモデル |
研究成果の概要 |
ケロイドは過度な細胞増殖と線維化、炎症が病態の主体となっている。特発性肺線維症の治療薬として2008年に販売されたピリフェニドンがケロイドの治療薬として有用であるかの検証を行った。ピリフェニドンは分子量が185と小さいためケロイド移植動物モデルにピリフェニドン軟膏の塗布を行い、抗HSP47抗体の免疫組織学的染色を行った。塗布後8週において濃度依存性に差が見られた。そこで、ピリフェニドン注射剤を作成し移植ケロイド組織に注入。注入後8週・12週でケロイド組織において発現上昇がみられるいくつかの分子についての遺伝子発現を比較検討した。有為な差は見られず、治療効果は証明されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ケロイドは良性疾患ではあり、微細な傷から発生し徐々に拡大する進行性の疾患である。その病態ははっきりと分かっていないため、根本的な治療法はまだない。また、ヒト特有の疾患で動物モデルがないため、研究も進みにくい。今回の研究では、ケロイドと病態の一つが類似した肺線維症の治療薬である「ピリフェニドン」がケロイドの治療効果があるかを検証した。今回の研究において、「ピリフェニドン」のケロイドへの治療効果は見つけられなかった。しかし、今回の新しいケロイドモデルを使用した薬剤研究を行うことができたことは、将来的に新しいケロイドの薬剤開発の大きな一歩になる。
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