研究課題/領域番号 |
18K17014
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小野 岳人 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40772471)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 運動器科学 / 咀嚼 / 骨代謝 / 筋代謝 / メカニカルストレス / 骨 / 筋 / 口腔機能 / 咀嚼運動 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 筋細胞 |
研究成果の概要 |
食物の摂取時には、咀嚼筋は力を発揮し顎骨はその力を受ける。強い咀嚼力は顎骨や咀嚼筋を強化するが、そのメカニズムには不明な点が多い。そこで、咀嚼運動による力学刺激下で機能し、筋や骨を強化する分子の探索に取り組んだ。 マウスに高硬度飼料を与えて咀嚼を強化するモデルを作出・解析したところ、咬筋が肥大し、顎骨形態が変化した。このとき、顎骨の骨細胞でIGF-1発現が上昇していた。IGF-1は腱細胞の骨芽細胞への分化を誘導した。また、咬筋ではIGF-1受容体の発現が増加していた。以上より、咀嚼力が顎骨骨細胞におけるIGF-1産生を増加させ、これが顎骨や咀嚼筋を強化すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、筋組織と骨組織が運動に伴い産生し、相互に制御する因子、すなわち “運動器間相互制御因子=インターロコモレギュレーター” の本体を明らかにし、相互制御機構の実態を解明することを目標としたものである。本研究により、インターロコモレギュレーター分子および候補分子を三種を同定できた。同定された分子を標的とした顎変形症、骨粗鬆症、サルコペニアなどの骨や筋の疾患に対する治療法の開発への道が拓ける可能性があり、臨床的、社会的に意義が大きい。
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