研究課題/領域番号 |
18K17017
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松裏 恵子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 特任研究員 (20770423)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | Hck / Runx2 / 軟骨増植 / Wnt / hedgehog / 間葉系細胞 / 軟骨細胞の増殖・分化 / 軟骨細胞 |
研究成果の概要 |
Runx2は、軟骨細胞の増殖と成熟に必要である。当研究室で、Runx2ノックアウト(ko)マウス由来の初期培養軟骨細胞にRunx2を導入、Runx2の標的遺伝子を探索し、誘導される遺伝子の1つとして造血細胞キナーゼHckが同定された。一方でおり、Srcキナーゼファミリー間で一部機能的な重複があることは知られているが、Hckが軟骨性四肢骨格で特異的に高発現している。この選択的な遺伝子発現とその生理学的な意義を理解するには、軟骨細胞増殖・分化の相関の分子背景を明らかにすることが必要である。本研究では、Hckのノックダウンシステムを用い、軟骨細胞の増殖・分化に対するHckの関与について解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軟骨肉腫の病因および変形性関節症の骨棘形成におけるRunx2の標的遺伝子の関与を解明する必要である。本研究の成果により、Hckは軟骨性骨格、特に胎児の四肢骨格で高度に発現し、その発現はRunx2によって制御されていることを強く示唆している。未熟な軟骨細胞におけるSpp1の発現は、Hckを介した炎症性シグナル伝達の活性化によって引き起こされた可能性が高い。Runx2は変形性関節症の病因に関与しており、機械的損傷によって誘発される炎症プロセスは心的外傷後変形性関節症の発症につながるため、Hckは変形性関節症の発症、特に骨棘形成にも関与している可能性を示唆した。
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